第18回の初見と朋也評。

えーまずくだらない雑談から初めます。不快に思われる方がいましたら申し訳ないですが、一人の原作組の初見の感想として正直に言いましょう。「Ana」が削られたのが少なからずショックだった!とw正確にはAnaを含む電車のシーンのことです。というのも、私は今回それについて語るよう事前に考えるぐらい好きなシーンだったんでwただやっぱりアニメは「時間」じゃないなとも思いました。最後の数秒に込められた計り知れない思いと製作者の意図。それを十分に感じ取れたので満足しています。そのことをこれから書き連ねていきますね。

ちなみに私はCLANNADの中で誰が一番好きかと問われたら多分朋也と答えます。キャラ的にか、性格なのかは分かりませんが最も人間臭いじゃないですか。向き合うこともせず、忘れることで逃げ続けてきて。それが間違いなのは分かってるんですけど彼を責めることはできないんですよね。たぶんまともに向き合ってたら朋也の方が壊れてたでしょ。それだけ彼は渚のことが好きだったんだと。一人の人間をこれほど思えるのは人として格好良いです。駄目な人間には変わりないですが、そこだけは誇っていいと。そしてそれは父の直幸も同じなんですよ。同じように苦しんで。でも彼には自分が壊れてでも朋也を育てきるという強さがあった。
「人間としては駄目でも、父親としては立派」
ひたすら朋也のために頑張り続けて気づけば全てを失っていた。高校まで育てて、一生の怪我をさせてしまって、すがるものもなくなったんじゃないでしょうか。そこからだんだん壊れていった。CLANNADの中で一番苦労した人間は朋也でも渚でも、あるいは秋生や早苗さんでもなく…おそらく直幸です。
その辺の描写が素敵すぎますよね。朋也を父と重ねて、浜辺で汐が手を差し出して待ってるんですよ。絶望するわけにはいかないってこと。絶望したとしても直幸は朋也のために生きてきたってこと。「遥かな年月」も合ってるから困るw弱くて情けなくて不器用で。それでも守れるものがあるうちは道を踏み外すなってことを、朋也は父が残した思い出から知ることができた。このことが直幸の最大の仕事だと思う。
花畑のシーンも良い。汐がトイレで泣いてたってことを暗闇の部屋から見つける描写。いわゆる気づきの場面にぴったりですよね。そしてそれをこの日まで支えてきたのが早苗さんだってこと。早苗さんは自分の胸で汐が泣くことを許してこなかったんですよ。あくまで育ての親として接してきた。これは全部朋也のためです。
そして最後。電車のシーンの「笑い泣き」。言うことないですよ。「ママは…」から「渚」へと変わる時点でボロ泣き。渚の手の表現は反則レベルでしょ。朋也は5年間ずっと泣いてこなかった。事実を受け入れるまでに5年かかったんですよね。
汐の存在を認めるってことは、渚はもうここにいないと認めることだから。
それだけ渚のことが好きだったんだと。でもそれを乗り越えて汐と手を繋ぐ姿がもう…。汐の笑顔が、ね。渚そっくりなんですよ。1期1話の夕暮れのシーン覚えてるでしょうか。重なりまくりです。そして渚も笑ってくれてる。もうこれをどう言葉で表現すればいいのか。初めに書いたシーンのカットもね、吹き飛ばすぐらいの映像を見せられてるわけです。このアニメはやはり、最高だ。来週も始まりから終わりまですごく楽しみですよ。
最後に…「こまだ」は吹くwww
あとカントリートレインが聞けて私はその時点で感動してましたw 終わり。