AFTER第17回感想

17話の感想です
今回はあまり語ることないです。というか前回もそうなんですけど、私の中で感情が一定の許容範囲を超えてしまうと、それをどう言葉で表していいか分からなくなるんですね。で、そんな感想とも呼べない代物を書くためにこのブログに移ってきたので。「語ることはない」と言いながらもこうして感想を書いていくわけです。

まずはアバン。惰性の朋也。よく「時間が解決してくれる」なんて言われますけど彼の場合自分にその気がないので何も解決していません。でも涙も枯れ果てたのか、ひたすら冷静に自分を見つめなおして、自嘲できるぐらいにはなりました。感情の欠如とも言える。だけどその後のOPで彼の心情がなんとなく分かってしまう。忘れたい、でも忘れられない、何度も思い返してるってこと。

町は変わりましたね。でも人は?朋也はある意味変わってはいない。早苗さんも変わっていない。まるで渚がいなくなったのが嘘みたいに。で、その証として汐が登場する。本来なら「娘」である存在。朋也の目にはどう映っているんでしょうね。視聴者的には彼女の存在が救いにも思えますが。今のこの状況を変えられる要素があるなら、汐だけでしょうから。この時の対面シーンでどことなく「風子」を思い出したのは私だけでしょうか?朋也の「こらこら」って台詞も以前聞いたような気がして。朋也にとっては周りのキャラ全員、理解できない存在だったはずです。でもそれが話が進むにつれ理解することができていた。その結果がどうなったのかは分かりませんが、彼はもう一度ここから始めるんだと思います。例えるなら一期2話の「最初の一歩」CLANNADっていうのは繰り返しの物語だと思うので、きっとここが新たな始まりです。

汐が顔を覗かせる姿はとても愛らしいですね(ノ´∀`*)アニメで見ると更に可愛さ倍増してる気がします。汐を眺めてるだけで1話終わらせても恐らく私は満足したでしょうwそれだけCLANNADの中でも異質な存在なんです。なのにその子に優しくしない朋也がいて、主人公という役でありながらもここは彼との距離を感じてしまうところだと思うんです。でも突き放しきれない。それは朋也の今までを知っているからです。汐は朋也の目をまっすぐ見つめる。その視線から逃れるように朋也は目を逸らしています。亀のおもちゃを直してやるところとか。わずかな機微ですが、この辺は本当に良く表現されてますよ。そもそも岡崎朋也というキャラは自分に自信を持つことができない男なので、すぐ逃げてしまうんですね。視線から、信頼から、期待まで。それは一話の野球のときから散々見てきたと思います。で、それは今も変わってないんですよ。強がってるように見えて実はとても脆い。だけど自信を持てない他人を見ると放っておけない性格。それは共感してるから?かは分かりませんが。かつて渚、風子、ことみなどを助けたように、その一点において彼は強いですよね。例え偽りの強さだとしても救われた人間はいましたので。だから彼にとって必要だったのは自分の弱さを認めてくれる渚のような存在。弱さを認めてもらうことで自分が強くいられる気がするから。早苗さんもそうしてくれてますが、渚じゃないと届かない絶対的な部分があったわけです。だから朋也がこの先変わるには、その存在を見つけなくちゃならないんだろうな、と。一期の19話だったかな、進路相談うんぬんで校内を逃げまくる朋也とそれを追いかけまくる渚の図がありましたよね。朋也が惹かれたのは渚のそんな強さだと思います。言ってしまえば母親みたいな。そのことを踏まえて、今回朋也に付いて回る汐を見てるとすごくニヤニヤさせられませんか?w…え、しない?そんなー。

しかし汐+焼き飯の図は相当やばいですねwww悶絶するww

「えいっ!」っておまwww可愛いwww

そんな汐の機微が今回見ていて凄く面白かったです。救い的な役割も、ね。

日常を描いてその真意を伝えるのがこのアニメの醍醐味じゃないでしょうか。